日本人特有の「おもてなし」ー 実は、片づけを通して「おもてなし」はつくることができるのです
ファッションとお片づけを手段として「デキるわたしになる!」ことを応援するブランド販売員歴18年整理収納アドバイザー木村千恵です。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックが決定したIOC総会。滝川クリステルさんが行った最終プレゼンでは、日本古来の文化でもある「おもてなし」がアピールされました。
開催国が東京に決まり、「お・も・て・な・し」という言葉が日本中で話題になりましたね。
「おもてなし」は、日本の美徳でもあります。
海外から日本人の高く評価される一つでもある「おもてなし」と「片づけ(整理)」についてお話をしたいと思います。
そもそも「おもてなし」という言葉の語源をあなたはご存知でしょうか?
おもてなしには
①「表裏がない」という意味:表裏のない心でお客様を迎える
字の如く、表裏がない心でお客様を迎えるという意味。真心でお迎えすることですね。
②「もてなす」の丁寧語:お客様に応対する扱い・待遇を指す
言葉の通り、「お客様をもてなす」といったときに使われる動詞で「もてなす」の丁寧語。
おもてなしの元となる言葉「もてなす」の語源は、「モノを持って成し遂げる」からきており、お客様に応対する扱い・待遇のことを指すと言われています。
上記の2つの意味を合わせたものが、一般的に「おもてなし」の語源とされています。
語源を踏まえた上で、どうしたら「おもてなし」ができるのか?考えてみましょう。
真のおもてなしには、見返りを求めず、相手を敬い、丁寧に扱うことができること。
まさに、これこそが「おもてなし」なのです。
これは、サービス業などのビジネスといった枠にはめ込むものではありません。
日常において見返りを求めず、相手を敬い、丁寧に接すること。それが裏表のない心につながり、「おもてなし」のできる人になるのです。
そんな人になれたら素敵ですよね。
「サービス」と「おもてなし」の違いって何だろう⁇
お客様にとって想定の範囲で予測されることは、あくまでも「サービス」です。
一方「おもてなし」は、相手のことを慮る気持ちから生まれます。
相手のことをよく考え、上質な気遣いができて「おもてなしができた」といえるのです。
もてなす相手が思ってもみなかったこと、ワクワクするようなこと、心地好く思えること、想像もしていなかった喜びや感動がおもてなしにつながるのです。
もてなす側の「気持ちのゆとり」と「もてなそうとしている相手のことをよく考える時間」が必要
そうは言っても「おもてなし」は、いきなり実践できるものではありません。
上記に書いた様に相手のことをよく考え、上質な気遣いが出来ることが求められます。
つまり、もてなす側の「気持ちのゆとり」と「もてなそうとしている相手のことをよく考える時間」が必要です。
気持ちに余裕がない時ほど、心配りに欠ける言動が起きたり、トラブルを招きやすいのです。
片づけの効果で「おもてなし」は体現できる
タイトルにもあるように、「片づけからもおもてなしはつくれる」とわたしはお伝えしました。
それは、どういうことなのかお話しますね。
片づけの実践で重要な整理。
例えば企業での場合、整理をすると、探し物をする時間がなくなった、取り出してくるのに時間が縮小されたということがあらわれてきます。(時間的効果)
探し物をする無駄な時間(浪費)が無くなるということは、別の事を行う時間が増える。時間の使い方次第で生産的な事に使う時間が持てるということ。つまり、その様な浪費の時間の削減が残業なども減らし、コストカットにつながっていくのです。(経済的効果)
いつも整った環境に身を置くことで、業務が円滑に運びやすくなり、トラブルの回避や気持ちの余裕を産み出します。
また人は、居心地が良いと感じる場所に集まるものです。(精神的効果)…etc.
今 挙げたのは、ほんの一例でしかありません。この様な3つの効果から次々と2時的、3時的効果と整理の効果は、どんどん広がっていきます。
そうして産まれた無駄な時間を削減することで出来た時間を、お客様に感動を与えるような企画を考えたり、またご来店に備えて予めに前もってお客様の為の準備をすることで気持ち的にもゆとりが出てきます。
そういう機会を重ねて自社や自店にしかないあなたの「おもてなし」を作り上げていくのです。
片づけを学んだ当初から思っていたこと
初めて片づけのことを学んだ整理収納アドバイザー二級認定講座。わたしは受講して思ったことがありました。
その当時は、既にブランド販売員ではなかったのですが
「もし販売員だった頃に、この学びに出会えていたら、もっと仕事が楽しかっただろうし、サービスの質を向上する為に先錬し、もっとお客様に喜んでいただくことが出来ただろう」
と思いました。
そして自らの片づけを行っていくうちに、片づけで困っている人や、ホスピタリティー精神は持っているけど、何をしてお店を改善していったらいいかわからない企業、店頭に立って毎日数字と向き合いながら苦戦している販売員や来店されるお客様をもっと笑顔にできる片づけで元気になって欲しいと心から強く願うようになりました。
心の在り方として「おもてなし」を大切にする企業様は、片づけを手段として実践し、「おもてなし」を体現することで取引先やお客様の信頼を勝ち得ています。
整理の効果を上手く活用してしっかり「おもてなし」を体現し、お客様だけでなく、自らも楽しんで働いて欲しいと願っています。
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